2011年5月27日金曜日

在宅勤務でも仕事のパフォーマンスを下げない仕組みづくり

震災後、BPCの流れから「在宅勤務」に関するニュースやIT製品、サービスの情報を目にすることが増えました。

私がコンサルティングさせていただいている企業さんからも、最重要検討材料のひとつとして、BCPと在宅勤務に関するソリューションを早急に経営層に提案したいというご相談をうけています。

そこで私がアドバイスしていることは、「在宅勤務は甘く無いですよw」という事です。

甘く無いとは、いろんな捉え方が有りますが、少なくとも一般的に言われている「管理が難しくなる」や「機密情報漏洩リスク」に関することではありません。

在宅勤務が語られるときのメリットとしてよく言われることが、「通勤時間が減るから労働生産性が上がる」という件があります。

残念ながら、こうなるケースは極めて限定的だと個人的には思います。

在宅勤務は「他人の目」が無い分、相当強いセルフコントロールができないと、仕事で結果を出すのは極めて難しくなります。恐らく在宅勤務を初めて、最初の数週間はついついSNSやYouTubeで多くの時間を費やしてしまって、自己嫌悪に陥るなんてことは多くの人が経験されると思います。

個人的な経験でも、本当の意味で在宅勤務に慣れる、在宅勤務のほうがパフォーマンスが上がると実感できてきたのは、在宅勤務を初めて半年以上たってからだったと記憶しています。

そこで、在宅勤務のパフォーマンスをに少しでも向上させるために押さえておきたいポイントを列挙しておきましょう。(岩佐の個人的な経験に基づいたものです。)

①自分がどういう仕事が好きで、どういった仕事が嫌いかを明確にしておく
②自分がどういった仕事が得意で、どういった仕事が苦手かを明確にしておく
③自宅以外の仕事場(カフェ・ファミレス)等、数カ所をピックアップしておく。
④仕事の質に合わせて作業場所を変える。

ざっと上げてみました。

①と②については、似ている項目ですね。
この本質は、「ほっといても勝手に集中できる仕事」と「追い込まれないとなかなか手がつかない仕事」に分けると分かりやすいかもしれません。

在宅勤務は他人の目が無いだけに、パフォーマンスは自分のモチベーションがダイレクトに反映されます。社内で集中して作業をしていたときに、電話や他人からの割り込みでその集中力が途切れてしまったという経験を持っている方はたくさんいると思います。

しかしこの逆で、やりたくもない作業でも、他人の目があるし仕方がないからやっているという作業も実はたくさんあります。この「他人の目があるから仕方なくやっていた」という作業の効率は、在宅勤務になるとガクっと落ちます。

個人的に、こういった作業は「他人の目があるところ」。
つまり、ファミレスやカフェで集中的にやるようにしています。

こういった場所であれば、「快適なネット環境が無い」ので、YouTubeやSNSに逃げることもできず、またダラダラと長居をするのも気が引けるので、さっさと終わらせて外に出ようという無意識の力が働きます。この無意識の力を借りてパフォーマンスを上げます。

私のようなフリーランスになると、例えば不得意な仕事ややりたくない仕事は、最初から受注しないであったり、アウトソースするなりといった工夫ができるのですが、会社員となるとそれは難しい。であれば、できるだけこういった仕事を軽やかに消化できるような仕組みを整えておくことは大切な事だと思います。

以上、在宅勤務のパフォーマンスを上げるということで書いてみました。
何かのお役に立てれば幸いです。

さて、今日は娘の幼稚園の田植え。
今年は年長さんで最後の田植えにナリマス。
私もがんばって植えてきます!!

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株式会社ライジングサン・システムコンサルティング
岩佐和紀 URL : http://www.risingsun-system.biz/
認定資格 :
 上級システムアドミニストレータ
 FileMaker認定デベロッパーVer10/11

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