長年中途半端なままだった会社のホームページをリニューアルしました。
リニューアルの目的は主に2つあります。
ひとつはFileMakerを使ったソリューション開発を全面にアピールすること。
そしてもうひとつが、「フリーランス」であることを明確に示すことです。
本日は、前者の「FileMakerを使ったソリューション開発を全面にアピールすること。
」
こう考えるようになった背景について書きたいと思います。
まずFileMakerを使ったソリューションというのは、この2年程度で、自分自身がFileMakerプラットフォームでの開発に、かなりの自信と可能性を見出せたことが一番のきっかけです。
恐らく3~4年ほど前だったと記憶していますが、はじめてFileMakerを触ったときの感想としては、FileMakerではプロが提供する商用レベルのアプリケーションは作れないと思っていました。
ただ、その生産性の高さは直感的に察知していましたので、私はこれを業務システムのシミュレータツールとして使う判断をしました。
業務シミュレータとは、「業務設計・RFP・要件定義の"天動説"(木ノ下勝郎氏著)」の書籍に出てくる言葉です。
後日業務シミュレータについては詳しく書きますが、既存概念として「プロトタイピングモデル」によるシステム開発プロジェクトの弱点を埋めるため、そして何よりも「要件定義の正確性」を極限まで高めるために同氏が考えられた手法のひとつです。
冒頭にも書いたとおり、FileMakerは業務シミュレータとしての活用を考えて勉強を開始したのですが、勉強を進めていくうちに、これは確実に商用アプリケーションを開発・運用できるだけのポテンシャルがあるソフトウェアであることを認識しました。
そこからさらにFileMakerに関する技術習得を続けた結果、世界で唯一FileMakerのハイスキルな技術者であることを証明する資格であるFileMaker認定デベロッパーのVer10/11に合格することができました。
この認定デベロッパー合格に向けた勉強をしている中で、FileMakerに関するその秘められたポテンシャルをだんだんと感じてくるようになったのです。
最近では、数十人規模から数百人規模の業務システムにおいては、ほとんどのケースでFileMakerがベストな選択肢ではないかと思っております。
また、極めて少ない労力で高度なアプリケーションを高速に構築できるRAD(Rapid Application Development)ツールとしては、今のところこのソフトウェアの右に出るものはないのではないかとも思っております。
これまで3000万円かかっていた新システムの調達が、条件さえ整えば500万円程度で可能になるかもしれない。そんな可能性をもった開発プラットフォーム。
それがFileMakerです。
そしてこのFileMakerが、私のようなフリーランスSEにと極めて親和性のある開発プラットフォームなのです。
では、どう親和性がよいのか。
それは、システムの上流から下流まで、通常であればチームで動いて初めて完成するシステムが、条件さえ整えば1人でできてしまうということです。
通常、「フリーランスのコンピュータ技術者」となると、おおむねその仕事は、情報システム戦略の策定サポートや、大規模なシステム導入プロジェクトの企画といった「超上流工程」を担う「ITコンサルタント」か、もしくは高度なプログラミング能力を売り物とする「スーパープログラマー」といった仕事になるでしょう。
極端な話をすると、最上流か最下流の仕事であり、超ゼネラリストか超スペシャリストの仕事です。
自分にその能力と知識とやる気があれば、ある程度の規模のシステムであれば上流から下流工程までの仕事を1人で担うことができます。
確かに、FileMakerにも「スクリプト」という独自のロジックを組み込む機能があるので、バグが内在する可能性はありますし、それを防ぐためには1人で開発するのではなく、複数人でレビューを重ねながら開発するというのが、正しいスタイルではあると思います。
しかし、それを差し引いてもいくつかの前提条件が整っていれば、1人で開発が可能であると考えています。
このいくつかの条件については、このブログでおいおい書いていきたいと思います。
さて、ちょっと長くなってきたので、今回はこの辺で・・・
明日は、もうひとつのフリーランスについて書きたいと思います。
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