2011年4月9日土曜日

GTDを継続する上でもう一つ大事なこと:フロー状態

今朝は雨模様の長野県飯綱町です。
昨日、今日とストーブ無し、部屋の中でもコート・ジャンパー無し(笑)で快適に過ごせる気温です。暖かくなりましたね。

さて、本日は、昨日書いたGTDのことについて、あまり一般的なビジネス書では書かれていない、しかし非常に重要だと思っていることについて書きたいと思います。

そもそもGTDのようなタスク管理を実践する、もしくは実践したい目的というのはなんなのでしょうか?

「仕事を効率化したい」
「よりデキルビジネスパーソンになりたい。」
「収入を増やしたい」
「家族と過ごす時間を増やしたい」

e.t.c..

人はそれぞれ、いろんな考え方、価値観、きっかけから、『今のままではいけない』という衝動に突き動かされて、新しいメソッドに取り組むはずです。

しかし、これら様々な考え方・価値観を、ぐぅ〜んと抽象度を上げて眺めてみると、それはみな「より良い、幸せな人生を生きたい。」この一言に集約されるのではないでしょうか。

現状をより良くしたい、だから現状を変えたい、現状を変えたいから、新しいツールやメソッドを身につけたいという流れは、GTDに限らず、意欲を持って、なにか新しいことに取り組む際には、必ず心のなかにあると思います。

しかし、こういったタスク管理系のツール・メソッドは、その本質の部分を忘れて、「タスク管理をすることが目的化」してしまうと、当初の目的であった「より良い幸せな人生を贈りたい。」という目的にまで辿りつけなくなるというのが、個人的な体験談から思っていることです。

私も過去、ポスト・イットを使ったタスク管理や、7つの習慣の手帳術、その他著名ビジネスパーソンが推奨する手帳術等、たくさんの「人生コントロールツール」にトライしてきました。(そしてそのたびに挫折してきました。 orz)

たくさんのタスク管理手法を試してきた私が、GTDを実践する上で気を付けていることが、「必要以上にタスク管理を完璧にやらない。」という事です。

常に、車のハンドルでいう『遊び』をつくっておくわけですね。

ただし、車と同じで、全てに遊びを作っていいというわけではありません。
どこに遊びを作って、どこを精密にしておくかについては、車と同様に大事なことだと思います。

そこで私が実践しているのが、「嫌いな仕事は精密に・好きな仕事にはたっぷり遊びを」という管理手法(?)です。

例えば私の場合、嫌いな仕事というのが、領収書の入力であったり、書類の整理であったり、引き出しの整理であったりといった、あまりクリエイティブでない仕事。

こういった仕事は放っておくと、どんどん溜まってしまう傾向にあります。

そしていざ、これらの仕事に着手しようとしても、モチベーションが上がりません。
なんとなくネットに逃げたり、ダラダラとやっているうちに、30分で終わる仕事が、すぐ1時間ぐらい過ぎてしまいます。

こういった自分の嫌いな仕事、不得意な仕事には、明確に締切りを設けて、出来ればタスクを15分単位ぐらいにまで細分化して、小さなゴールをたくさん設定することで、モチベーションを上げるようにしています。

これにはGTD、そしてFreeMindがすごく役に立ちます。

逆に自分が大好きな仕事、例えば企画書を書いたり、システム設計をしたり、プログラミングをしたりなどのクリエイティブな仕事、創造性のある仕事については、できるだけ締切りを設けず、仕事も細分化しないようにしています。

理由は、自分が好きな仕事をしている時間は、フロー状態に入りやすい状況をできるだけつくるためです。

フロー状態については、書くと長くなってしまうので、wikipediaをご参照ください。

フロー:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%AD%E3%83%BC

フローに入るためにまず何よりも必要なのが、リラックス状態にあること。
なので、細かいゴールや細分化されたタスクは、かえってリラックス状態を作るのに、邪魔になるのです。

自動車でドライブをしているときに、5分おきに目的地がくるよりも、2・3時間のあいだ、楽しく運転している方がリラックス出来ますよね。

それと同じ原理です。(ちょっと強引?)

そしてリラックス状態をつくるためにもう一つ大事なことが、他に気になる未完了な仕事が可視化されていることです。これにはGTDが役に立ちます。

大好きな仕事をしている時でも、自分があまりやりたくない仕事が潜在的に頭の中にモヤモヤしていると、どうしてもリラックスした集中状態に入ることが出来ません。

なので、やりたくない仕事(出来れば先延ばししたい仕事:笑)は、できるだけ細かく、細分化して、見える状態にしておくことが大事なのです。

よって、「嫌いな仕事は精密に・好きな仕事にはたっぷり遊びを」という結論にたどりつき、またこの姿勢を実践していくなかで、効果を実感できている状態です。

纏めると・・・

・GTDを含めたタスク管理に取り組む上で大事なことは、その目的を常に意識すること。
・タスク管理そのものが目的化すると、必ず挫折する。
・タスク管理が苦しくなってきたら、なんのためにそれをやっているのか、その目的に立ち返ることが重要。

・必要以上に細かいタスク管理は、フロー状態を阻む。
・人間が最高のパフォーマンスを発揮できるのは、フロー状態にあること。
・タスクの特色や「主観的な好き・嫌い」で、細分化レベルをコントロールすることが望ましい。

こんな感じになると思います。
ちなみに、私はこのように自分が思っていることを文章にするのも大好きな仕事のひとつです。

なので、いつもとりとめのない長文になってしまうんですね〜
もう少し文章が上手に書けるようになりたいものです。

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株式会社ライジングサン・システムコンサルティング
岩佐和紀
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