2011年7月22日金曜日

サラリーマンに無価値感・劣等感を植えつけるな!

神田先生が監訳された「新しい働き方」が出来る人の時代。Work3.0を読んでいる途中から、無性にハラが立ってきた。

仕事が立て込んでいるので、ブログを書いているよりも、プログラムを書きたい衝動に駆られるのだが、これだけはどうしても書いておきたいと思う。

同書を読んでいて、自分にカチッとスイッチが入ったのが、リーダーシップに関するクダリ。
リーダーシップは、聞き分けの良さを身につけるのと同じぐらい簡単に身につけることができます。今の世の中になにより必要なのは、従順さではなくリーダーシップです。

たしかにそうかも知れない。
いや、たしかにそうなのだろう。

しかし、この本のタイトルと、このリーダーシップに関するくだりを読んで、自分のリーダーシップに自信がない人が読んだらどう思うだろうか。

恐らく「自分にはリーダーシップが無いから、生き残れない時代が来るのではないか?」と、思いっきり恐怖のボタンを押すことにはならないだろうか?

もちろん、目の前で車がドカンと爆発するような類の恐怖感ではなく、毎日の生活の中で、じわじわと無意識レベルで、しかし確実に恐怖のボタンが押下される。

こういう恐怖の煽り方をして、誰がトクをするのか?
恐怖を煽るというのは、求心力や支配力、影響力を持つための方法として最も手軽な方法だ。

本人は意識していないかもしれないが、こうやって恐怖を煽る論調は、自分の支配欲が丸出しの状態だということをまず認識すべきだ。

こんなことは子育てをしていればすぐに分かる。
子どもに恐怖を持って言う事を聞かせようとする行為は、自分の思い通りに子どもを動かしたいよくを満たすときの最も手軽な方法だ。

しかし、その反作用として、将来に渡ってその子に劣等感(コンプレックス)を植えつける最も手軽な方法でもある。

だから、こんな表現はしてはいけないの。
人に劣等感を植えつけるようなことをしちゃいかんの。

体の傷以上に、心の傷は治らんよ。

確かに、今の世の中は、リーダーシップを発揮できる人、クリエイティブな人が必要だと思う。そのことに対して異論はないです。

しかし、だからといってこういったアビリティを持っていない、もしくは不得意な人が「無価値」だと受け取られるような表現はすべきでない。

もし私が表現するとしたら、

これからは、リーダーシップを発揮できる人、クリエイティブな人に日が当たる時代、こういった人がヒーローになる時代です。  
また、残念かもしれませんが、こういった分野が不得意な人は、あまり日が当たらなくなる時代になります。
だから、もしあなたがヒーローになりたければ、こういった分野の能力を身につけ、そして実際に行動しましょう。きっと、これまでとは違う、エキサイティングでわくわくするような毎日があなたを待っています。 
ヒーローにならなくても良いという人は、不本意ながら日陰の存在になるかもしれません。しかし、それがなんだというのでしょうか。
10人が10人、ヒーロなんて状況はあり得ないのです。 
あなたはヒーローを譲ってあげられる、勝ちを譲ってあげられる存在。
だから、これまでどおり、縁の下の力持ち的な存在として、しっかりと仕組みを回していくメンテナーとして、自尊心を持って生きて行けばいいのです。

私だったらこう表現する。

ここではクリエイターとメンテナーという表現を使った。
もちろん、リーダーとフォロワーと読み替えてもOKだ。

世の中には、つくるのが得意で好きなな人と、仕組みを回す・維持する人が好きで得意な人の2種類がいる。

それぞれは、単純にこの世の中に必要な「機能」であり、どちらが優秀で、どちらが劣っているという話ではない。

良く考えてほしい。

会社の中で、全員がクリエイティブな人間だったら、それこそ収集がつかない。
クリエイティブな会社として真っ先に思いつく会社にアップルを上げる人は多数いると思うが、アップルの社員、そして関係者全員がスティーブ・ジョブズみたいな人だったら、会社として・組織として成立しない。

個人的な感覚では、リーダーシップを持つ人、クリエイティブな能力を持っている人間は、5〜10%いれば十分だ。

たまたま、今の時代が、旧来から回してきた仕組みが陳腐化したおかげで、新しい仕組みが求められている。

だから新しい仕組みをつくることができるクリエイターが求められているだけという話なのだ。

一方、いつの時代でも何らかの仕組みは回っているわけで、その仕組はメンテナーによって回されている。だからメンテナーが無価値である、劣っているというのはあり得ない話なのである。

言葉遊びになるかもしれないが、「必要とされる人」が成立する条件は、数学的・関数的に捉えると「必要とされない人」がいることが前提になる。

ということは、必要とされる人が存在するには、必要とされない人が存在することが条件であり、だからこそ、こういった存在は必要なのです。だから不必要な人というのはいないのだ。

リーダーシップだって同じ。
10人が10人、全員がリーダーだったら、リーダーって言うカテゴリー、言葉は存在し得ない。

リーダーが成立する条件は、リーダーじゃない人がいるからこそ。
だから、どっちが優秀でどっちが劣っているという話ではなく、双方ともに必要な「機能・役割」だと認識するべきなのだ。

そして逆もまた然り。
10人が10人、リーダーじゃない場合も、同じくリーダーというカテゴリー、言葉は存在し得ない。双方が同時に存在して、初めてリーダーという存在が成立する。

だから、どちらが必要でどちらが不必要という話ではない。
双方ともに、必要な「機能・役割」なのだ。

細胞でも原子でも、「核」ってありますよね。
「核」をリーダーに例えると、確かに、核がなければ細胞は成立し得ないけど、核だけでも細胞にならない。核と、それ以外の構成要素が同時に機能してはじめて細胞になる。

どこまで行ってもそうなんです。


ここ最近、次のような論調が、私のFaceBookに次々と流れこんでくる。

経営者 > サラリーマン
起業家 > サラリーマン
フリーランサー > サラリーマン

私もフリーランサーになる前は、少なからず上記のような序列構造を、自分の価値観として持っていた。

しかし、これはとんでもない誤解だということが、これまでに書いてきた内容からよくわかるはず。

私自身、こういう序列をする事自体、実は無意識レベルにおいて、無価値感にまみれているという、何よりの証拠だと言う事に気がついた。

そもそも、経営者も起業家もフリーランサーも、大きな視点で見れば、サラリーマンがいるから成立する役割。

最後にもう一回書きます。

これから20〜30年は、メンテナーよりもクリエイティブな人がヒーローになる時代。
これについては何の異論もないです。

でもだからといって、メンテナーが無価値かといえばそうではなく、単純にヒーローになりづらい世の中になるってことです。

だから、クリエイティブな事が好きではなく、既存の仕組みを回すことが好きで得意な人は、それを一生懸命、誇りを持ってやればいい。ヒーローには慣れないかもしれないけど、生き残れないなんて言うのはあり得ないです。

生き残れないのは、ナマケモノなんです。
与えられた機能・仕事を、しっかりと果たさない人なんです。

メンテナーであることに誇りを持って一生懸命仕事をしている人と、才能も無いのにタナボタで経営者になって、怠けた経営をしている人、どっちが生き残ると思いますか?

こういう怠けた経営者に限って、「うちの社員には経営者感覚がない」などと曰わる。
アホかと。経営者には経営者としての機能・役割があって、それを社員に求めるのはナマケモノもいいところだ。

じゃぁお前は社員さんがやっている専門的な仕事、できるのかよと。

もし「うちの社員には経営者感覚がない」と思ったら、それは自分に経営者の能力がないと思ったほうがいい。

そしてその人が取るべきアクションは、「僕は社長になったけど、経営者の才能がないので、そういった才能がある人を社内外から広く募って、経営を任せたいと思います。」と宣言し、速やかに経営者の役割から、自分の機能・能力を生かせるの役割にシフトすることだ。

大事なのは、

自分が持っている才能を活かすこと。
人に喜ばれる仕事を一生懸命すること。
それぞれが持つ機能と役割を、尊重し合うこと。

これだけですよ。
そんな優劣付ける話じゃないんですよ。

人に劣等感を与えるようなことをしちゃイカンのですよ。
人に劣等感を与える行為は、自分の劣等感を相手に投影しているだけだから。
自分が劣等感まみれ・無価値感まみれ丸出しということすよ。

あぁ〜
なんだか赤ちょうちんのオヤジの嘆きみたいなブログになっちまった・・・


追伸:

今から20〜30年前は、クリエイティブな人に日が当たらない時代だったはず。
1970年〜1980年代は、フリーランスや起業家(マイノリティ)というのは、組織(マジョリティー)からドロップアウトした負け犬だったはず。

つまり日の当たらない、ヒーロではない時代だったはず。
それが今、単純に、日の当る方向、ヒーローに必要なアビリティが逆転しただけなんすよ。

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株式会社ライジングサン・システムコンサルティング
岩佐和紀
URL : http://www.risingsun-system.biz/
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 上級システムアドミニストレータ
 FileMaker認定デベロッパーVer10/11

2011年7月15日金曜日

ノマドワーカー的キャリーバック


昨日にひき続いてノマドワーカー的キャリーバック編を書いてみたいと思います。

私は東京⇔長野間を頻繁に行き来することもあり、多いときには毎週1〜2泊の出張が入る時があります。

そんな時に活躍してくれるのがキャリーバック。

数日分の着替えと商売道具を軽々と運ぶことができる、重要な助っ人ツールのひとつです。

ただ、自分のワークスタイルに合うキャリーバックを見つけるまでは相当ストレスフルでした。

ストレスの原因は、どのタイプのキャリーバックも「堅牢性・防滴性」と「ノマドワーカー的利便性」が、トレードオフの関係にあったからです。

まずは堅牢性・防滴性に付いてですが、キャリーバックは、気を付けて使っていても、どうしてもぶつけてしまいます。

化繊素材キャリーバックは、ポケットにPCを入れるスペースがあり、ファスナーをちょっと開ければ直ぐにPCが取り出せると、利便性は非常に高いのですが、反面、外側のポケットは、一番物理的にぶつけてしまう箇所でもあります。

さらに、化繊系キャリーバックは雨によるダメージも無視できません。

キャリーバックを傘の下で転がしながら歩くことは至難の業ですし、ビーチパラソルのようなでかい傘を持つわけにもいかない。

雨の度に防水カバーを掛けるのもすごく面倒です。

こういった堅牢性・防滴性の弱点を補おうとすると、真っ先に思いつくのが、キャリーバックのハードケース化です。

しかし、それを採用すると、今度は利便性が一気に下がります。

ハードケースのキャリーバックは、ポケットが無いので、バック中のPCやノートをすぐに取り出せません。

まさか出先のカフェやお客さん先で、ハードケースをバカっと開けるわけにもいかず、取り回しの面で一気に利便性が下がります。

そんな悩めるノマドワーカーだったのですが、ついに双方の弱点を補ってくれるアイテムを見つけました。

それがこちら!

ACTUS トップオープン キャリーバック
※東急ハンズのネットショップが開きます。

なんとこのキャリーバック、ハードケースでありながら、上部のハッチを開けると、中のPC・iPad・ノートなどをさっと取り出すことができます。

このおかげで、カフェやお客さんさきでお店を広げるときにも、スマートに商売道具を取り出すことができます。

また、写真でもなんとなくわかると思いますが、このハッチのウラはメッシュポケットになっています。


ここに、AC電源や各種ケーブル類、そしてサイフ・ポケットWiFiなどを収納しておくことができます。

特にサイフとポケットWiFiを収納できるのは便利です。

最近のスーツは、タイトなデザインのものがが多く、サイフやポケットWiFiをポケットに収納しておくと、ものすごく見た目が悪くなります。

このポケットに収納しておけば、支払いの時やPocketWiFiの電源On/Off操作もストレスが無くなります。

さらに、このキャリーバックには、PC専用の収納スペースが設けられており、そこには、かなりしっかりとした緩衝材が実装されています。

この収納スペース内でPCが暴れないように、マジックテープのベルトも設けられており、しっかりと商売道具を守ってくれます。

私はこのPC収納スペースに、MBAir/iPad/スケッチブックを収納しています。

お客さん先でもカフェでも、さっと商売道具を取り出せるのは、やはり気持ちよく仕事をするために重要な要素ですよね。

そして何よりもハードケースで防滴・堅牢と、衝撃にデリケートな電子機器を商売道具とするノマドワーカーには、欠かせないキャリーバックです。

なんかテレビショッピングのセールスみたいになってきましたね(笑)

でも、それぐらいお気に入りのキャリーバックです。


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株式会社ライジングサン・システムコンサルティング
岩佐和紀
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2011年7月14日木曜日

ノマドワーカー的ビジネスリュック

ノマドワーカーのこだわりとして、商売道具の持ち運び手段があると思います。

この持ち運び手段が快適であることも、出先での仕事を気持よく取り組むために重要な要素になりますよね。

私は、宿泊が必要のない移動ではリュックを、宿泊が有る場合はキャリーバックを使っています。

これらのアイテムは、ノマドワーカーの移動スタイル・コンディションにマッチしたものとそうでない物があります。

今回は私が使っているリュックとキャリーバックをご紹介したいと思います。

まず、実際のアイテムをご紹介擦る前に、私が常に持ち運んでいる商売道具を明確にしておきましょう。

・MacBookAir 13インチ
・iPad2
・スケッチブック(MindMap用)
・ペンケース
・各種ケーブル類(AC電源・USBケーブル)
・各種周辺機器(USBメモリ・外付けHDD)



そして、こちらが実際に私が使っているお気に入りリュックです。

ロープロ カメラバッグ コンプデイパック





次に、おすすめの理由をまとめてみます。

専用スペースが確保されていて、MBAirがスムーズに収納可能

PC専用スペースが確保されていることは、必須条件でしょう。
これがないと、移動中にPCが暴れて極めてストレスがたまります。

最近のMBAirHDDSSDなので、PCが暴れることによる故障のリスクは低い事は確かです。

それでもやはり、しっかりとPCがホールドされていることは、移動ストレスを軽減する意味で、重要なことだと思います。

また、このリュックで嬉しいのが、PC専用スペースに資料をしまうためのポケットが有ること。



私は、PCスペースに、MacBookAirを、資料スペースに、iPadとスケッチブック、そして資料をいれています。


リュックが自立すること

過去に沢山のビジネスリュックを使ってきたのですが、それまでの経験から一番求めていたことが、リュックが自立するという事です。

リュックを下ろしたときに、リュックがサっと自立するのか、ぐにゃっと倒れてしまうのかでは、やはりその時に感じるストレスは全く異なる。

例えばカフェで一人がけの席に座るときに、自立するリュックを持っていると、リュック隣の席に倒れてしまうことに気を向けなくても良くなります。




他にも、カウンターで支払いをするときにリュックからサイフを出すときなど、自立してくれるリュックだと、こういった何気ない日常の動作をストレスなくこなすことが出来ます。


機能的なコンパートメント



このリュックの底部分にはレンズ用コンパートメントがあり、これがいろんな役割を果たしてくれます。

1泊2日の短期出張で、手持ちする着替えが少ない場合は、この部分に収納することができますので、着替えと仕事道具の収納場所をキレイに分けることができます。


また、レンズ用コンパートメントなので、しっかりとした緩衝材が使われています。


デジタルビデオカメラやミニ三脚など、ちょっとかさばるアイテムを持ち運ぶ時も、このパートをうまく使うことで、安全で快適に持ち運ぶことができます。




以上、ノマドワーカー的ビジネスリュックについて書いてみました。


次回は、ノマドワーカー的キャリーバックについて書いてみたいと思います。


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